特産の門真レンコンを使った焼酎「蓮の宴」
門真市のまちおこしに取り組むNPOが、地元特産・門真レンコンを使った焼酎「蓮(はちす)の宴(あかり)」を完成させた。アルコール度数38度のさっぱりした味わいで、今回は地元の飲食店に限定して販売。関係者は「口コミなどが広がり、門真がレンコンの焼酎を酌み交わす人たちでにぎわえば」と期待を寄せる。
市内の企業経営者などでつくるNPO法人「あいまち門真ステーション」(木村隆博理事長)で、「門真を明るく」を合言葉に昨年10月に発足。企画の第1弾として、高級食材として料亭などで使われている門真レンコンに目をつけた。
地元農家の協力を得て今年3月、約300キロのレンコンを手掘りし、酒類販売店を営むメンバーと取引がある福島県の蔵元に持ち込んで醸造を依頼。720ミリ・リットル入り300本の焼酎が、9月末に出来上がった。
「蓮の宴」の名称は、門真レンコンが江戸期に奈良から評判になったことから、「蓮」を「はちす」と読ませる万葉調にした。瓶の形は「企業の町」「門真を明るく照らす酒」をイメージして電球形に。瓶を入れたかごは、付属のLEDランプを中に置くと、〈ミニ灯籠(とうろう)〉に早変わりする。
癖のない味で、ほのかにレンコンの風味も。1本4800円で、販売を市内の店に限定することで「門真でしか飲めない酒」という付加価値をつけた。さらに、ホームページを開設するなどしてPRし、来年以降は一般向けにも販売予定という。
問い合わせは、同NPO事務局(06・6780・2150)へ。
大阪・門真市で町おこし「レンコンから焼酎」地産地消で限定販売 2009年4月6日付「日刊工業新聞」より (「大峰化学〜社長ブログ」より)