(2006年5月20〜21日、名古屋市で開催された全労連「第14回パート臨時で働く仲間の全国交流集会」の全体会で大阪公務公共一般労組・門真市アルバイト分会「スマイル」分会長の発言を紹介します。)
門真市は今、正規職員の採用がないなか、欠員要員、障害児加配、フリー要員とアルバイトが増えつづけ、各園、正規と同じアルバイト数かアルバイトのほうが多い園もあるのが現状で、正規保育士が休むと一日アルバイトのみでクラスを運営することもあるなど、負担が年々大きくなってきています。
アルバイトの雇用形態は6ヶ月ごとの更新で継続雇用されていますが、1年目も10年目も同じ労働条件です。
2005年6月、正規職員の15分勤務時間延長に伴い、アルバイトに対しても「明日から15分延長する」という園長からの一方的通告を受け、私たちは「急すぎる」「納得できない」と抗議し契約書にサインをしませんでした。
すぐ、緊急集会を開き、各職場の通告状況を交流しあい不当性をみんなで確認し、「担当課に説明会を開かせよう」「現行の勤務時間を当面守らせよう」と話し合い、アルバイトと門真市職労保育所支部との再々の申し入れにより職場ごとの説明会を開かせることができました。
説明会では「一方的過ぎる」「納得できない」と勤務時間延長をはねのけ、逆に職場実態を訴え、労働条件改善要求を突きつけました。そして当局に「合意が得られていないのに一方的に実施するのは好ましくない」「9月までは現行の勤務時間とする」と回答させました。
たった4ヶ月間の延長くい止めでしたがアルバイト職員みずからが勝ち取った大きな成果は、「職場に労働組合の存在あり」の実績となり、9月に公立保育園や障害児通園施設で働くアルバイト職員75人で労働組合「スマイル」を結成する大きな力となりました。
2005年12月27日にはアルバイト職員全員参加での初めての交渉をおこない、先日、一定の回答を引き出しました。
一時金、夏季休暇など課題はつきませんが「スマイル」のモットーである「全員参加、全員での話し合い、全員で決定、全員で活動する」ことを大切にし、一歩ずつ前進していきたいと思います。
そして何より、保育という仕事が好きだから、ずっと働き続けたい、働く権利と働きがいを保障するために、厳しい情勢ですが、アルバイトを正規職員もともに保育に携わる仲間として少しでもみんなの要求が実現できるように力を合わせてがんばっていきたいと思います。