保育所民営化を考えるA

民営化は安上りを追求するのみ

   
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 「公立保育所はコストがかかる。運営費は私立の1・8倍。効率性、柔軟性の観点から民間活力の導入は避けて通れない」としていますが、ズバリ民営化は『安上がり』を狙ったものにほかなりません。

 『保育所の費用が安くなっても保育の質が落ちることはない』ということが成り立つのでしょうか? 保育所の費用は、公立・私立を問わず、9割が人件費です。


 保育所を民営化して安上がりになるのは、その費用の大半を占める人件費を削減するからです。
 公立の保育士は一旦雇用されれば、安定的・継続的雇用条件のもとに置かれます。
 私立では、保育士の継続年数が低く、経験の若い保育士が多いのは、その逆だからです。


 「ありかた懇」でも、職員配置基準、平均年齢の高さ、障害児加配などがコスト高の要因としています。一旦『給与や雇用面において、保育労働者を粗末に扱っても、保育条件、内容は変化しない』という論理が横行しだすと歯止めが効かなくなります。


 保育の安上り化を目的にした民営化路線は、保育の『効率化』の名によって公立・私立を問わず、全般的に保育条件、内容を引き下げる方向に向かいます。


 今求められるのは,公立・私立とも、保育条件を充実していくことです。
 就労を保障するための施設なのに、そこで働く職員が働き続けられない? そんな職場を市がつくる? みなさんはどう思いますか?


保育所民営化を考える