保育所民営化を考えるB

民営化の一番の被害者は子ども

   
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 「先生がいなくなるのは、ボクたちが言うこと聞かなかったから?」

 これは、堺市で民営化される保育所で、最後の日、先生が子どもたちに『先生たちはみんないなくなる』ことを話した時の子どもが言った言葉です。
  慣れ親しんだ先生がいなくなり、新しい経営者のもとで今までと違う保育内容、指導方法に戸惑いを感じ、嘔吐や下痢まで起こす子ども。「保育園に行きたくない」と登園を嫌がる子ども。保育中に家に帰ってしまう子、夜泣きが続く子ども。

  大阪の各地で、民営化による子どもたちに及ぼす影響が沢山出ています。


  「○○先生は、いつ帰ってくるの?」「○○先生の車が止まっていた。先生帰ってきたんや」と子どもたちは、なぜ先生たちが突然いなくなったのか、その理由は、わかるわけがありません。まして、市の財政難のために民営化されるという事まで当然、わかりません。


  今年4月に民営化された、寝屋川市のあやめ保育園では、全職員が入れ替わり「お母さん、熱が何度あったら保育園休めるん?」と聞いてける子どもの不安な声や、運営への不満から20名が他の公立保育園に転園をしました。保育経験のある先生は、二人(内一人は主任)しかいなくて日常生活そのものに支障をきたす程でした。


  民営化さえしなければ、子どもたちは慣れ親しんだ園舎、おもちゃ、先生のもとで卒園できたのに。幼い心に傷をつけてまで、財政難のためにと民営化をすすめていいのでしょうか?
  財政難のツケを子どもにまわさないで欲しいものです。



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