今回は、8月26日に上演される、第3回わがまち門真市民ミュージカル「明日を吹く風」(茨田(まんだ)の堤からをご紹介します。
門真に伝わる民話を題材に、出演者のほとんどが門真市内在住の人で構成され上演する、文字通り地域に根ざした公演です。前回の公演では、公募で6歳から73歳の出演者100人、吹奏楽団30人が出演。今回も同数が募集され、8月の公演に向けてけいこが始まっています。
スタッフ陣には、監修・作詞が別役実さん、演出が秋津シズ子さん、舞踊が森田守恒さん、音楽が氷見嘉章さん−という、そうそうたるメンバーが舞台を支えます。
観たことはあっても、市民ミュータカルへの参加は前回が初めてという監修・作詞の別役さんは、「舞台の上で出演者が完全に一つになっているのが門真の素晴らしいところ。参加した子供たちは心から感動している。全図でもトッフクラスの活動ではないかと思う。持続していることに将来性がある」といい、「大阪から全国に発信できる公演である」と発言。
演出の秋津さんは、「演劇の持つ教育的な側面もあって子供たちが得たものは大きく、前々回の公演の時、けいこ場の隅でおとなしく座っていた子が、前回は初参加の子にアドバイスをしていた」と、参加した
子供の精神的な成長を指摘し、今回の公演にも期待を寄せています。
また、門真市民ミュージカルの特色のひとつに、吹奏楽団による生演奏があります。アマチュアが出演する公演に生演奏も珍しいのですが、吹奏楽でのミュージカルは非常に希です。
会場は、門真市民文化会館ルミエールホール(大ホール)。
この活動が継続し、参加したことで何かを得た子供たちが街づくりに参加するようになったとき、門真という街がどのように変わってゆくのか。無しみです。
(脚本家・演出家 寺田夢酔)。
第3回わがまち門真市民ミュージカル「明日を吹く風」〜茨田の堤から〜
門真の夏
ミュージカル「明日を吹く風」 出演者募集
2007年2月9日付「毎日新聞」より