オサメ工業鰍ヘ憲法違反の「組合つぶし」はやめろ


全日本金属情報機器労働組合(JMIU)オサメ工業支部機関紙「歩」第23号より

 門真市舟田町にあるオサメ工業梶i納 秀 社長)では、2年前の2003年7月に「働き甲斐のある職場」の実現めざして、労働組合が結成されましたが、会社の激しい攻撃が今も続いています。

 私たちは会社の激しい攻撃に屈せず、働く者の生活と権利を守るため、これからもがんばる決意です。

皆さん方のご理解とご支援をお願いします。
 

オサメ工業鰍フ組合結成以前の職場は…

 
@世間に比べ大幅に低い給料とボーナス。


Aワンマン経営者の納秀社長が、気に食わぬと「明日から出てくるな」とすぐにクビにされる。


B朝礼や掃除が就業時間外に行われ、賃金が払われない。

C年次有給休暇も余程の時でない限り取れない。


D仕事で怪我をしても労働災害保険が適用されず、個人の健康保険で処理される。


E定期健康診断も胸部レントゲン撮影だけで、法律通りやられていない。


F残業や休日出勤が労働基準監督署に無届で行われている。


G狭い職場に材料が山積みされ、危険な状態で働かされている。


H毎月二千円徴収されている「親睦会」費が余り使われず、会計報告もされない。


という状態で、 法律が無視され、働く者の基本的権利が奪われている職場でした。

 

すさまじい「組合つぶし」攻撃の実態は…


@納秀社長が、結成通知に訪問した組合役員に「組合は認めん!」「委員長はクビだ!」とわめいて、話合いを拒否。


A組合結成を理由に、委員長の「解雇通告」を掲示。


B納秀社長が支部役員三名を呼びつけて「明日、辞表を書いて持って来い!」と退職を強要。


C組合員や従業員に「組合に入ったらお前らの将来はないぞ!」と脅迫。


D書記長を昇格昇給させて、組合を脱退させる。


E納功専務(社長の三男)が、全従業員を集め、委員長を「デツチ上げ」で吊るし上げ。


F納忠司部長(社長の長男)が、副委員長を呼びつけて脱退工作。

など、挙げればキリがありませんが、今も続いている最悪の不当労働行為は、

G不当な制限を」つけて、団体交渉を一切拒否しており、あくまでも「組合つぶし」に執着しています。

 

大阪府労働委員会が「救済命令」交付


会社の不当労働行為(法律違反行為)をやめさせるため、私たちは救済申立した大阪府労委は今年三月に 

             ′
@会社は不当な条件に固執せず、誠実に団体交渉に応じなければならない。


A会社は不当労働行為を二度と行わない「誓約書」を組合に提出すること。


という、会社の違法行為を明確に断罪する「命令」を下しました。


会社は中央労働委員会に上訴して、解決を引き延ばし

会社は、府労i委命令を不服として、中労委に異議申立しましたが、会社はこの間、


@中労委の斡旋で行われた団体交渉も、不誠実な態度に終始、二回目はたった10分間で一力的に退席してしまい、


A中労委の審問に四名もの「証人」を申請して(それも、昇進に釣られて組合を脱退し会社側についた元書記長や、府労委命令の正否を審査する場なのに、それと全く関係のない事柄で社長の長男と三男を証言させるというのです)、審理の引延ばしを図つています。


 これを見ても、オサメ工業には不当労働行為をやめ、誠実に組合と話合い、労働者とカを合せて企業の発展を図るという姿勢が全くないと言わざるを得ません。


労働組合の結成で、職場改善が大きく前進
    
 このように、会社は組合つぶしに狂奔していますが、労働組合が結成されたことで、職場の中は大きく変わりました。今では、数多くあつた労働基準法違反の制度が改められ、一歩一歩「まともな職場」に変わりつつあります。


 たとえ会社が労働組合を否認し、団体交渉を拒否し続けても、労働組合の存在は否定できないし、労働組合の力は発揮できるのです。組合がある限り、憲法や法律を無視した経営はいつまでも続けられるものではありません。


 私たちは、会社がいつか必ず考えを改めることを信じながら、いまの攻撃を乗り越え、「明る・く働き甲斐のある職場」が実現するまで頑張ります。


オサメ工業で働く仲間の皆さん! 市民の皆さん!

私たちJMIUオサメ工業支部とオサメ工業支部支援共闘会議は、オサメ工業鰍みんなが安心して働ける明るい職場にするために、会社の攻撃を乗り越えて、これからも精一杯頑張る決意です。

 皆さん方の一層のご支持とご協力を心からお願いいたします。

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中央労働委員会も会社の不当労働行為を断罪!