2009年
10月15日付「毎日新聞」より
国民健康保険(国保)の「無保険の子」など社会保障問題に取り組む大阪社会保障推進協議会が14日、府庁で記者会見し、24、25日に門真市で実施する国保実態調査への協力を訴えた。年内にも保険料負担や貧困問題に関する調査結果をまとめ、医療制度の見直しを国に求める。
門真市は、保険料を納めきれない滞納世帯が70%と全国最悪レベルにあり、生活保護率も4・1%と府平均(2・6%)を大幅に上回る。一方、国は滞納のペナルティーとして交付金を削減しており、国保の空洞化が著しい。
調査員が市南部を中心に最大500世帯を戸別訪問し、健康状態などを調べる。協力する三重短大の長友薫輝・准教授(地域医療論)は「国保が貧困層の支えになっていないことを明らかにし、行政や住民の支援につなげたい」と語った。
また、ボランティアの調査員を募集している。問い合わせ先は同協議会(06・6354・8662)。【竹島一登】