大阪府の橋下知事直轄の府政改革プロジェクトチーム(PT)は4月11日、「財政再建プログラム試案」を公表しました。
「試案」は、08年から3年間を集中改革期間とし、今年度は1100億円の歳出を削減するとして、府民生活に直結するあらゆる施策の切り捨てや負担増、府有施設の統廃合などが盛り込まれています。
門真市理事者は、労働組合に対して、 担当課で把握している「試案」に関する門真市での影響額を明らかにしてきました。
門真市への府支出金全体=約27億8千万円の内で約2億5千万円(下記のとおり)もの影響があることが明らかになっています。
門真市全体の影響 = 251,102千円
(主な)内 訳
・密集住宅市街地整備補助: 208,100千円
・人権ケースワーク事業費: 1,500千円
・国民健康保険事業費補助: 1,250千円
・重度障害者等住宅改造助成事業: 1,666千円
・コミュニティソーシャルワーク補助: 1,160千円
・高齢者在宅生活総合支援事業: 6,499千円
・商店街等活性化支援事業: 1,972千円
・地域就労支援事業: 1,228千円
・バリアフリー法の推進: 3,270千円
・市町村振興補助金: 18,500千円
・その他
5,957千円
内訳で密集住宅市街地整備補助が金額では大きく突出していますが、高齢者や障害者などに対する、また経済振興などの施策が削減の主たる対象として切り捨てられようとしています。
暫定予算の編成以来、「施策切り捨てや統廃合の対象」と個々にマスコミで報道された幾つもの分野・施設では、「切り捨てないで」「廃止しないで」の声が大きく広がり、署名運動も取り組まれています。
5月23日 「橋下改革を考える府民共同集会(仮称)」を開催
5月23日には、このような「橋下改革」について運動を展開している団体や個人とともに「橋下改革を考える府民共同集会(仮称)」を開催します。
「共同集会」実行委員会では、参加者がともに学び、考え、それぞれの運動の交流や相互の激励も行え、橋下知事に要望や意見をあげ大きく府民全体にアピールする「共同集会」となるよう現在、大急ぎで企画を検討しています。
府民生活切り捨ての「大阪維新プログラム(案)」
門真市でも約9400万円もの影響
府暫定予算 嘆く市町村 2008年3月8日付「朝日新聞」より