タイガー魔法瓶争議

勝利的和解で解決

2008年12月11日大阪地裁で成立

契約解除し「苦痛」

  会社側が遺憾表明

                      御 礼

  門真市のタイガー魔法瓶で働いていた元派遣社員の女性(32歳)が違法派遣を労働局に告発した直後、派遣契約を打ち切られたのは違法であると、同社に直接の雇用であることの確認と、慰謝料300万円の支払いなどを求めた訴訟で、2008年12月11日、同社が原告の女性に苦痛を与えたことを認めて遺憾の意を表明し、解決金300万円を支払う内容で勝利的和解が大阪地裁で成立しました。 ご支援ありがとうございました。


 和解条項でタイガーは、大阪府労働委員会が10月に「派遣契約の打ち切りは、女性による申告を嫌悪して行った不当労働行為」と認定し、「今後このような行為を繰り返さない」と誓うよう同社に命じた内容を受け入れ、これを不服とする再審査の申し立てを取り下げることも約束しました。

     大阪府労働委員会命令


 タイガー魔法瓶で働いていた派遣労働者である女性は、派遣会社から01年9月よりタイガー魔法瓶に派遣され、危険な仕事も含めて社員と同じように5年も働き続けてきました。


 2006年10月、大阪労働局に違法派遣の是正指導の申請。大阪労働局は同年11月8日、両社に対し、派遣契約の期間を超えているとし、当該労働者の雇用の安定をはかることを前提に派遣契約の適正化を指導しました。

 これに対し、タイガー魔法瓶は本人に何の説明もなく、北河内合同労組からの団体交渉申し入れにも応えず11月22日、突然派遣元との契約を解除しました。


 何も知らされず11月24日出勤した本人を、タイガー魔法瓶の社員が待ち受けて、ロッカーに私物も残したまま、入門を拒みました。


 この違反・不当解雇と闘っている仲間を支援する「タイガー魔法瓶で働いていた派遣労働者をすくう会」(会長・西本門真市職労委員長)が昨年11月に結成され、支援を進めてきました。

   
2008年12月12日付新聞各紙 が報道

   読売テレビ「スクランブル」で 1月28日(水)放映



タイガー魔法瓶鰍フ不当労働行為を認定 2008年10月14日 大阪府労働委員会が命令

派遣先の団体交渉 応諾義務を認める タイガー魔法瓶事件 大阪府労働委員会命令

タイガー魔法瓶の不当労働行為を認定 大阪府労働委員会が命令 2008年10月15日付  「朝日」「読売」夕刊が報道

 

大阪府労委 派遣契約解除は報復 タイガー魔法瓶に 団体交渉を命令  2008年10月16日付「毎日新聞」より

タイガー魔法瓶で働いていた派遣労働者をすくう会

 

 「一方的に派遣解除」 大阪の女性 タイガー魔法瓶を提訴 2007年2月26日付「朝日新聞」夕刊