「タイガー魔法瓶で働いていた派遣労働者をすくう会」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　御　　礼

　タイガー魔法瓶（本社門真市）を相手に、直接雇用と慰謝料の支払いたたかっている女性Sさんを必ず元の職場へ戻そうと、「タイガー魔法瓶で働いていた派遣労働者をすくう会」（略称「すくう会」）は2007年11月30日（金）　結成されました。

結成総会で、裁判傍聴など法廷闘争支援やタイガー魔法瓶・裁判所などへの要請行動などの活動方針とともに、会長に西本門真市職労委員長など役員体制を決めました。

　タイガー魔法瓶で働いていた派遣労働者である女性は、タイガー魔法瓶での面接によって採用が決まり、派遣会社から２００１年９月よりタイガー魔法瓶に派遣され、危険な仕事も含めて社員と同じように５年も働き続けてきました。

　好きな仕事だしこれから先もずっと働き続けたい、正社員になりたいとの思いから２００６年９月、北河内合同労組に加入しました。

　２００６年１０月３１日、大阪労働局に違法派遣の是正指導の申請。大阪労働局は１１月８日、両社に対し、派遣契約の期間を超えているとし、当該労働者の雇用の安定をはかることを前提に派遣契約の適正化を指導しました。

　これに対し、タイガー魔法瓶は本人に何の説明もなく、北河内合同労組からの団体交渉申し入れにも応えず、まったく話し合いも無く、１１月２２日、突然派遣元との契約を解除しました。

　本人は何も知らされず１１月２４日出勤しましたが、タイガー魔法瓶の社員が待ち受けており入門を拒みました。ロッカーに私物も残したまま、タイガー魔法瓶は不当に排除したのです。

　４月１８日の裁判では原告本人からの意見陳述が行なわれ、裁判官へ悔しい胸の思いを訴えました。

　「派遣労働者の使い捨て！屈辱的な排除！人間的に許せない！私は物ではありません！」と立ち上がった一人の女性の闘いです。

　タイガー魔法瓶の一方的な派遣契約解除、派遣労働者の使い捨てを許すことはできません。

●裁判傍聴
　２００７年２月２６日には、タイガー魔法瓶を相手に、大阪地裁へ直接雇用の確認と慰謝料の支払いを求めて提訴しました。

　現在、大阪地方裁判所において不当派遣契約解除、直接雇用を求めて争っています。企業としての社会的責任を果たさなければならないことが、司法の場で明らかになると確信しています

　「すくう会」では傍聴活動に取り組んでいます。

年	月日時	場所
２００７年	４月１８日（水）	大阪地裁８０９号法廷
	６月４日（月）
	７月１１日（水）
	９月２０日（木）	大阪地裁８１０号法廷
	１１月１４日（水）午後３時～	大阪地裁８０９号法廷
	１２月２６日（水）午後３時３０分～
２００８年	８月２７日（水）午後１時３０分～
２００８年	１０月２７日（月）午前１０時～　　　（最終陳述書提出～結審）の予定でしたが延期され、１２月１１日和解が成立しました。

●大阪府労働委員会傍聴
　タイガー魔法瓶は、直接の使用者でないとして、団体交渉にも応じません。北河内合同労組は２００６年１２月２５日、大阪府労働委員会に団体交渉拒否など不当労働行為に対する救済の申し立てをおこないました。「すくう会」では傍聴活動に取り組んできました。

● 宣伝行動

　女性を不当に門前で排除した24日を中心に抗議宣伝活動を京阪古川橋駅前でおこなっています。ぜひご参加ください。

　　　　　※落雷により、電車が不通となったため、中止しました。